函館のTSUTAYAで、コーヒーを飲みながら本を読んで数時間を過ごす。
読む本の選択はいつも愉しくて、悩ましい。買う本となれば、なおさらだ。
ぼくは、同じ本を何回も読み返すようなタイプだから、一冊の本との関係は濃厚だ。読むスピードも極めて遅い。
買えば、それを読むだけの時間をその本に投資しなければならないのだから、「未来の時間」と「得られるもの」を予測して天秤にかける必要がある。
ここでは、本を買わなくても近くの椅子にすわって読めるのだから、日頃はまず買わない類の本をさっと手にとる、という選択ができる。
日頃は読めない本をここにいる時間だけで愉しむ。
図書館との違いは、新刊を読めることと、なんといってもコーヒーを飲みながら読めることだ。
「ここに住みたい」とつぶやく人がいたが、その気持ちはよく分かる。
ぼくのようなタイプだとあまり購買にはつながらない(コーヒー代のみ使うことになる)が、ぼくは少数派だろうからそれなりに本は売れているんだろう。
TSUTAYAが永くそこにあることを望む。