大学でデザインを学ぶ18歳から、学内誌に載せるためのインタビューを受けた。
現在の18歳が、デザインの未来をどのように見ているか、ぼくの方が興味津々だった。
今、facebookなどを通して、全世界から新しいデザインの情報が届く。
ぼくは、それら日々の情報に驚いたり、感動したりしているが、10年後にも同じような気持ちを感じられるかどうかはわからない。
ひょっとしたら、新しいものが出尽くしてしまうかもしれない、という可能性はあると思う。
彼にそのように言うと、「ぼくはあと10年は大丈夫だと思います」
「その後は、たくさんの人が何にも感動しなくなる時代が来るかもしれません」
「でもそれは、今、感性を磨いている人が少ないからです」
創造的回想によると、彼はこのような内容のことを言ったと思う。
自分だけの経験を大事にしよう、と10代の若者と誓いあった、よい時間だった。