スマホとは無縁でここまでやってきた。
別に嫌いなわけではないが、他人のスマホを見ながら歩く姿や、ちまちまと操作する姿を見て、できればあんなふうにはなりたくないな、と思っていた。
ひとことでいえば、かっこわるいのだ。
内を向くな、外を向け、と。
歩くときには、周りの世界を感受するほうがよい。無駄なことも含めて、そこにはリッチな世界がある。デザインの源も、そこにはたくさん転がっている。
だが、会社のシステム上、スマホを持たなければならなくなった。
単に食わず嫌いで、1ヵ月後にはスマホを見ながら歩いて他人に衝突している自分がいるかもしれない。
いや、そうはならないぞ。