gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

和菓子屋

あるデザインで和菓子屋をモチーフにしようと調べていたら、和菓子屋は特異な空間だということをしみじみ感じた。

江戸の頃に創業した老舗が多く、そのころから皇室ご用達の店もあり、いずれにせよ、庶民の食べ物ではなかったのだろう。空間は、金屏風と鹿鳴館的な雰囲気を合わせた和洋折衷で、谷中の屏風アーティスト、アラン・ウエストの作品などは、都会の和菓子屋にぴったりである。

色彩のコントラストがシャープなのが都会的で、地方へ行くほどコントラストがゆるくなり、ほっかりするようなイメージが多くなる。

都会の和菓子屋は、日本人のロマンチシズムを凝縮したような空間であり、日頃お目にかからないような和菓子の位置もそんなところにあるのだろう。

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