gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 オール・ザット・ジャズ

1979年。アメリカ。

ショービジネスの大物振付師であるジョーのプレイボーイぶりがよい。麻薬を常用している生活は、いつしか彼の心臓を蝕み、病に倒れる。

死をエンターテイメントとしてミュージカル仕立てに表現する、ということが当時新しかったのだろう。ある時代に新しいものは必ず古くなる。

その古さは、必ずしも不快なものではないが、どこか直視するのが気恥ずかしいようなところがある。

私はつくる空間に新しいものを入れたいとは思わない。

主役のロイ・シャイダーの顔は、古さを感じさせない。映画俳優として、好きなタイプの顔だ。確か「ジョーズ」では、ロバート・レッドフォードで話が進んでいたのに彼が主役に決まった。この映画でも、制作側はリチャード・ドレイファスを推したが、彼に決まったらしい。なにか、そんなタイプの顔の持主である。

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