例えば、店舗をつくる仕事と、住宅をつくる仕事を比較したときに、何が一番違うか？
それは、住宅はクライアントである住人のための空間であり、店舗はクライアントとは別のカスタマーのための空間であることだ。
よって、住宅をつくる仕事は、原則としてクライアントの欲しい空間をつくる仕事であるが、店舗はクライアントの欲しい空間がカスタマーのための空間であるとはかぎらないため、私たちがカスタマーにとってよいと考えることが空間構想の軸になりうる。
つまり、住宅をつくる仕事では、デザイナーはクライアントと向き合うのに対し、店舗をつくる仕事ではクライアントと同じ方向を向いて仕事をすることになる。つまり、一緒にカスタマーの方向を向くのである。
私たちは、クライアントとそのような関係で仕事をさせていただくことをとても幸せに思っている。
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