空を飛ぶ鳥に憧れたことのない人がいるだろうか。
もし鳥になれたら、風を浴びながら、高い空からまるでgoogle earthのように大地を見おろすだろう。
そう、私たちはこのような視界にいつも憧れている。
でも、なにかをつくる、ということは、このような視界を宿命として持てないことに関わっている。
地上を歩いて、あるものに出会い、そして、さらに歩いて次のものに出会う。その二つのものを関係づけるのに、私たちは想像力を必要とする。そうして、そこに詩が生まれ、新しい関係が生まれる。
私たち、つくる者は、そのことによって生かされている。
それは、本当に鳥になったら、きっと失われてしまうものだ。
つくること。それは、私たち、翼なき者の特権である。