gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

古いもの

現在の三条大橋豊臣秀吉の頃につくられて以来、流されるたびに改修を繰り返した姿だそうだ。今でも、一部は最初の頃のものがそのまま残っているらしい。

このように古いものに対しては、敬意を表する必要がある。なぜなら、その長い間壊されることなく残されてきたことには必ず理由があるからだ。

だからといって、古ければ古いほど価値がある、と言っているのではない。

グリッドフレームの視点としては、それがそれゆえに美しいかどうか、というものがある。時間が作用することで、あらゆるものの表面は変化する。現在の表面を美しいと見るか、醜いと見るかは、個人の目に任される。ゆえに、ものによって、価値があると見る人も、価値がないと見る人もいるだろう。

ただ、間違いなく言えることは、それぞれの個人と1対1の関係を結ぶことができるものだ、ということだ。古いものが強いるそのような関係こそを私たちは肯定する。

さて、金正日の死体を永久保存しようとしているのではないか、というニュースを読んだ。

時間(自然)の流れに逆らいたいという権力者の思考は今も昔も変わらない。彼の思惑とは逆に、イラク戦争フセイン像が果たした役割のように、後日、反北朝鮮の力に利用されることになるだろう。

このようなものは、古いものの良さとは全く関係がない。

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