子供の頃、テレビの中に出てくるヒロインの女の子は、まず例外なく清く正しく美しいキャラクターだった。
ドラえもんに出てくるしずかちゃんなどはその典型だろう。たぶん。(実は、あまりテレビを観ていなかったから、わからない。)女の子とは、そんな存在だと本気で信じていた。もちろん、10代のうちにそんなイメージはガラガラと音を立てて崩れ去ったけれど。
今の時代は、ドキンちゃん(「アンパンマン」)である。わがままで、他人のことは考えない。お姫様願望が強く、いつも夢見がちで、誰よりも堂々としている。バイキンマンとの絡みを、自分の両親の会話に重ね合わせる子供たちも多いのではないだろうか。
今の男の子は、女の子に対して夢を抱くことがないんだろうなあ。
私は、ガラガラと音を立てて崩れ去ったとしても、夢を抱いた時期があって幸せだったなあ、と思うけれど・・・。