gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

イチョウの葉

ここ数日、家からオフィスまでの往復の間、ずっとイチョウの葉を踏みながら歩いている。

4月に2〜3ミリしかないときからこのかたちを保ったまま、今年の暑い夏を越えて、いま鮮やかな黄色に変わって、はらはらと舞い落ちる。

その繰り返しを10年以上見続けてきた。その間に、自分や周囲は10歳以上、年をとったことになる。いや、イチョウの木だって同じだけ年をとっている。この景色ですら、永遠ではない。

繰り返しの時間と、一方通行の時間。このイチョウだって、もう二度と同じ葉に出会うことはない。