gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

見る・見られるの関係

空間づくりとは、ある意味で人と人との関係をつくることである。そこで重要なことのひとつは、見る・見られるの関係について考えることである。設計においては、常にそれを念頭において考えてきたと思う。

最近になってようやく気付いたことは、空間づくり抜きにしても、人と人とのよい関係を築くために重要なことは、見る・見られるのよい関係をつくることだ、ということである。私たちは、相手を見なければよい関係を築くことはできない。そのときに、ただ漠然と見るのではなく、自分自身の指標を持って見ること。その指標を持つのに、私はこれまでの人生を要したのだろう。

その指標をずいぶん若い頃に獲得した人間もいるだろう。昨年、亡くなった忌野清志郎の歌に「つ・き・あ・い・た・い」という歌がある。おそらくその中の「アレ」のことである。

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もしもオイラが偉くなったら
偉くない奴とはつきあいたくない
(中略)
だけどそいつがアレを持ってたら
俺は差別しない Oh!つきあいたい