今日も浮浪者の方たちの住居の横を通り過ぎる。
今日のように四月にしては寒い雨の一日は、昼間も住居の中でジッとしている人が多い。
手に入る限られた材料をもとに、様々な住居がある。場所をどこに選ぶかも、大きな違いにつながっている。
ようやく暖かくなったと思ったら、今日のような冬日がくる。大変ではないか、と気になるが、きっと浮浪者の方々は、慌てることなく、柔軟に対応しておられるのだろう。
外から観たそれぞれの住居のかたちは、必死から来る発想によってつくられている、と思う。空間をつくる人間として、ときおりドキリとする発想もそこに見い出される。