妻と私には似ているところがある。
正確にいえば、「元々似ているところ」と「一緒に暮らす中で似てきたところ」がある。
ひとつひとつをどちらかに分類することはできないが、暮らしているうちに後者は増える一方であることは間違いないだろう。
夫婦の関係に限らず、近くにいる人同士は、知らず知らずのうちに似てくる。
人は、一緒にいる人の鏡だから。
もちろん、自分から周囲へ放射するものもある。それは、自分の意志でコントロールできるものもあるが、ほとんどは、知らず知らずのうちに放射しているものである。
人は周囲にいる「ある人」の存在によって、知らず知らずのうちに変わっていく。
ジョン・レノンが、「イマジン」の中に託した希望もここにある。