gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

カラス

昨日、ベランダで洗濯をしていると、私に気づかなかったのか、カラスが至近距離に舞い降りてきた。

彼は、そこにある植物によほど興味があったようで、私が追い払おうと2メートル以内に近づいても、一瞬気づかないくらいだった。

近くで見ると、カラスのくちばしは長く、攻撃されたら怪我をしそうだが、興味津々にものを見つめる顔は、憎めないところがある。

彼も私を敵だと思っていないのか、ゆったりとした動作で飛び立っていった。

・・・

親友のベン、チールーと3人で、真夜中、マンハッタンとブルックリンを結ぶブルックリン大橋を歩いて渡った。歩道は橋の真ん中を通っている。吊り橋のワイヤーが描く曲線と直線の幾何学を、見上げながらゆっくりと歩く。

ふと何か歌いたくなって、理由もなく「七つの子」を歌った。

歌い終わって、ベンが「どんな意味なの?」と聞いた。

「Crow, why are you crying? という歌だよ」と答えた。

「Deep・・・」

ベンがしみじみと言った。