スタッフ006より制作実験サンプルの写真が届いた。
これは、赤羽のイタリア料理店のカウンター壁の左官サンプルである。
さすが、006。感覚がよい。しかし、うーん、と考え込む。・・・
ここまでつくり込む前に、何か自然の力を借りたい。
人のつくりに限界はないが、自然の力を借りることによる「開いた」感じをあらゆる空間は必要としている。そのような空間にいると、私たちは深い呼吸ができる。
限られた工事期間の中に、どれだけ本物を取り込むことができるか。生半可な努力では、現実を変えられないだろう。自然にやってもらうより、自分がやったほうが速い、という結論に落ち着いてしまいやすいから。
深い呼吸ができる空間をつくりたい。料理のみならず、真に楽しむことを追求すれば、すべてそこに行き着く、と私は思っている。