まだ暗い早朝、カブトムシの虫籠を覗こうとしたら、メスが入口の扉をスライドさせて、ちょうど逃げ出したところだった。せまい籠の中で、よく羽音をさせていたメスは、広い世界へずっと出て行きたかったのだろう。切ない気持ちになって、陽向を説得。カブト…
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