gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2016.9

まだ出会っていない人々

運命的な出会いがあるわけではない。出会うことは、全て運命的だ。これからもたくさんの人に出会うだろうけれど、その人のために力を尽くしていこう。そのような未来を思い描くだけで、生まれてきてよかったとしみじみ思う。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザ…

見ている世界

見ている世界はそれぞれの人によって違う。それぞれの見ている世界を知れると、必ず発見があり、その分だけ豊かになる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアル…

つくりたいものがあるか?

ウズウズするくらい、つくりたいものがある、ということが、つくることを仕事にする人間の本質的な条件だと思う。それがあって初めて、クライアントと同じ方向を見たときに、新たな地平が開かれ、クライアントの問いを社会へと投げかけるものにすることがで…

密度の差

自社工場でアーティストがつくるため、1か月に2〜3件しかつくれない。その体制で、一つ一つの空間に向き合って、濃密な時間を過ごしてきた。一物件に向き合う密度の高さが、店舗をつくる数ある会社の中でのぼくたちの明確な独自性だ。 ← 創造性の連鎖でつ…

自国に書の文化があることは、ぼくたちに一つのアドバンテージを与えてくれていると思う。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

一緒にできること

例えば、旅人同士で一緒にできることがあるだろうか。何かが足りない、と感じている人同士で集まれば、足りない部分を埋めながら、もっと大きな問いにたどり着けるかもしれない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しな…

旅人

旅人だった人なら、分かってくれるんじゃないか?誰かと通じ合えないときに、そう思うことがある。30年前くらいに旅で出会った仲間で、今も仲良くしてもらっている人たちがいる。ある意味でアウトサイダー的な人が多いかもしれない。外部的な目で自分の居場…

自分の懐に入ってきたもの

ある医師とお話をさせていただく機会があって、次のような言葉があった。「大きな使命感があるわけではないですが、自分の懐に入ってきたものに対しては、全力を尽くしたい」これは他の言い方をすれば、一対一の関係性で向かい合ったものにしか、自分の能力…

動くもの

動くものに対して、ぼくらは注意を奪われる。それは、危険を察知する、という本能から来ているだろう。面白くないテレビも見続けてしまうのは、画面が動き続けるからだ。目を離そうとしても、離すことができない。動くものにはそんな力がある。だから、空間…

雑草と大樹

命の重さは同じだと人は言うが、雑草と大樹の命の重さは同じだと言えるか?大樹を避けて道がつくられることがあるのに対して、雑草は刈り取られたあげく、その上にアスファルトが敷かれるではないか。「数が違うよ。雑草は、放っておいてもいくらでもあとか…

はらい落とす

「今日で、全部はらい落とした」という感覚が胸にあるのを感じる。つくることに集中しなさい、と誰かに言われている気がする。命あるものと、モノとの関係をもう一度見直す旅に出るように、空間をつくりたい。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッド…

ランニングに出ようと1階へ降りたら、外は雨。このところ、台風がよく来るために、これが多い。走って解放したい、体に溜まっている何かを、さてどうしよう?とりあえず、腹筋。柔軟体操。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで…

世界へ

元々、スタッフ002は海外での仕事に向いている性格だった。交渉力、突破力、適応力、語学力、何を取っても彼女ほど海外の仕事に向いている人間はいないかもしれない。今後、視野を海外へ広げていく方針で進めようと思う。自分もそうであるように、彼女の適性…

クライアント

「クライアントに恵まれていますね」といろんな方から何度も言われてきた。本当にそう思う。感謝してもしきれないくらいの幸運の連続だった。結局、大事なのは「人間」であること。そんな当たり前のことを、19年目にして、しみじみと思う。 ← 創造性の連鎖で…

空を見る

最近は、空を見上げることが多い。空を見上げることは、開いている方向を見ることだから、未来へ目を向ける、ということだ。深呼吸してみる。ぼくの体が少し動いて、空も少し動いて見える。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボ…

旗を揚げる

「自由」とは本当はどんな状態をいうのか?ぼくは、20代の頃に27か国を一人で旅する中で、「自由」とは異国でstrangerになって次の行動を考える旅人の状態をいうのだ、という結論に至った。次にどんな行動に出てもよい、という自由。母国にいては、共同体の…

この指と〜まれ!

世界500店舗以上で売られているアパレルMOYURUの代表の商品デザインの基本は「この指と〜まれ!」だとおっしゃる。緻密なマーケティングに基づいて、では未来を拓くそのアート性は生まれない。自分の目で見て感じることをもとに、こんなものだったら喜んでも…

重心

物理的な体の重心はへその位置くらいにあるだろうが、心の重心は胸のあたりにあるかもしれない。それが、少しずつ下がっていくのを感じる。最後は、丹田辺りに落ち着くのだろうか。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験し…

鉄と重力

比重7.85の鉄を使った空間はその重さゆえに、人に重力の方向を感じさせる。重い方向だけではない。その加工の容易さのため、どこまでも細い、薄い材もあるため、一方ではどこまでも軽い方向も感じさせることが可能だ。その重力方向の軽さと重さのコントラス…

レンダリング

レンダリングソフトを相手に格闘した。一枚に半日もかかって、パースが写真のように仕上がるのを待たなければならないが、できあがりに少しでも難があれば、また半日かかる。ブラックボックス相手に仕事をするのは疲れるし、デザインの本質ではないところに…

映画 サクリファイス

1986年。スウェーデン。アンドレイ・タルコフスキー監督。 秩序と混沌について、何度も語られる。毎日決まった時間に枯れかかった木に水をやり続けて、3年後にはたくさんの花を咲かせたという話。病気の母のために、がんばって、がんばって、何週間もかけて…

植物の話

植物を、失われた大事な人の化身のように見る人がいる。植物に、今の自分を重ね合わせる人がいる。植物から、生まれてくる子供の未来を感じる人がいる。ゆっくりと変化していく植物は、ぼくらの移り気な心がリセットされるのを待ってくれているかのように、…

大地と、ペンギンと、パンと、

大地北海道の大地の写真はどれも 画面いっぱいに広がる地平線だ近くの地平線までは麦、 その向こうの地平線までは豆、 そのまた向こうの地平線まではジャガイモまるで地平線で畑が分かれているかのように、大きいそのうえ、地平線は 地球のかたちをして、少…

地平線

海へ出れば水平線を見ることはできるが、地平線を見るという体験はめったにできない。逆の環境に暮らしている人もたくさんいることだろうが、ぼくにとって地平線は特別なものだ。農地なのか、荒野なのか。地平線の印象において、その違いは大きい。オランダ…

イソノミア

森一郎氏による柄谷行人『哲学の起源』に対する書評に次のようにある。 イソノミアとは「無支配」、つまり支配することにも支配されることにも重きを置かない政治体制である。とりわけ、支配することを好まない点に特徴がある。誰かに支配されることは願い下…

外の天気を部屋の中へ持ってこよう

元々、建物は外の環境から身を守るためにつくられました。雨風をしのぎ、外敵が入ってこれないように。だから、中にいると安全だけれども、一方では必然としてこんな問題が生じました。外の天気が分からない、という部屋がたくさんあって、なんだかウツウツ…

無限

と呼んだ方がよいのか、と呼んだ方がいいのか、いずれにせよ、ぼくらは、計り知れないものの掌にのっかっている。柄谷行人や森敦を読んで、ぼくはそれをあるいはと呼ぶこともできると学んだ。ぼくらがそれについて考えることをあきらめてしまって、その反対…

本能

まだ暗い早朝、カブトムシの虫籠を覗こうとしたら、メスが入口の扉をスライドさせて、ちょうど逃げ出したところだった。せまい籠の中で、よく羽音をさせていたメスは、広い世界へずっと出て行きたかったのだろう。切ない気持ちになって、陽向を説得。カブト…

書き取り

陽向が黒板に書かれた文字をノートに書きとるのが追い付かない。ぼくはどうだったろう?高校生くらいからの記憶しかないが、他のことを考えたり、眠かったりしているうちに、書きとる前に文字が消されることも度々あった。ぼくに似たのかなあ? ← 創造性の連…

自由

生きることの究極の目的は、「自由」だと信じて生きている自分がいる。では、それがすべての人に当てはまるかと言えば、ぼくはむしろ少数派なのかもしれない、とも思えてきた。自由意志など存在しないとしても、ぼくは自分に対して「自由であれ」と言い続け…