会社への通い道で、蝉の抜殻を探しながら歩く。毎日、1個か2個は見つける。陽向は、それを怖がって触ることができない。でも、それを見つけたがる。ついさっきまで、命と不可分のものだった外皮は、命を解き放ち、抜殻となって取り残される。成虫は、抜殻…
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