gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

陰翳礼讃

谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」は、アメリカで日本建築を学ぶときに必読の書として出てくる。しかし、正面からそれを読み解こうとする者はまれで、私も一節に触れたくらいで、そのイメージを心に描いたのみだ。

 

障子から入る自然光によって変化する室内の一日の変化。障子に映り込む植物のかたち。その影が風にそよぐ。

 

こう書いただけで、自分と外界とのやわらかなつながりが生まれる。