2014年。クリント・イーストウッド監督。
イラク戦争で160人を狙撃した実在の人物クリス・カイルの生涯。
対テロリストの戦いの現場をイメージさせてくれる映画だ。テロリストを一掃することなどできないし、それが弱い国の人々の希望だ。
アメリカがベトナム以来、延々と繰り返してきたこのような戦争には何の意味があるのか?
PTSDという病はいつまで世界に存在し続けるのか?
いつも導き出されるのは、テロリストも兵士もいない世の中にするために、世界から貧困をなくしていく努力を、ぼくらは全力で進めなければならない、というあたりまえの答えだけだ。
そう、中村哲さんのように。
暴力がなくなるためには、それしかない。