gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

印刷物

本が好きだ、という20代のクライアントにお会いした。

本という存在が好きで、印刷された紙の匂いが好きだ、と。

「小さい頃は、チラシを食べていたそうです」「!」

本に囲まれた環境が好きで、図書館へ行くと目に入ったものをとって、パラパラするのが好きだ、と。

だから、電子書籍は絶対読まないそうだ。

本は読むためのもの、という概念から解放されているところが、羨ましいとすら感じる。

ぼくは20代のころ、図書館へ行くと、溢れ返る活字情報が四方からぼくに迫ってくる感じがして、息苦しく感じていた。

知らなければならない、という意識が、ぼくを不自由にしていたのだろう。

ぼくはこの年になって、ようやくこのクライアントの認識に追いついた、といえるかもしれない。


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