母親は6人姉妹の末っ子で、母方のいとこが毎年熊本で集まる会が開かれている。
母と一番上の姉の年の差は20歳以上あるから、いとこ同士も最大でそれくらいの年の差がある。ぼくはほとんど最年少だ。だからみんなに「くん」付けで呼ばれる。それがうれしい。
東京にいるぼくはなかなか参加できないが、今年は仕事がらみもあって、久しぶりに参加がかなった。
ぼくが子供の頃は、ぼくが大人になった頃には、いとこたちは全国に散らばっているだろう、と予想していた。
けれども、数多いいとこたちの中で九州の外にいるのは、ぼくだけだ。
故郷のコミュニティは、ぼくが子供の頃に比べると復活しているということだろう。
人間のつながりがより強固になっているのだとすれば、それは喜ばしいことだと思う。