友人の知り合いのイチゴ農家が、残ったイチゴを好きなだけ摘ませてくれる、という魅力的な誘いで、家族3人でイチゴ狩りツアーに参加して、栃木県下野市へ行ってきた。
関東平野の真ん中の、どこまでも水田が広がる大地の一角に、イチゴのビニールハウスが3棟ならんでいた。
残ったイチゴというから、探しながら摘むのかと思っていたら、一見しただけで無数の真っ赤なイチゴが目に飛び込んでくる。
パラダイスだ!
摘んだイチゴを箱に入れながら、ときどき口に放り込む。甘い。
陽向はイチゴをひたすら食べ続け、帰る時間になってもそこを離れようとしない。
もし、南の島の楽園というものがあったら、道端の木になっている果物を好きなだけ食べる生活のことをいうのだろう、とイメージしていた。
物静かな農場主の想像もつかない努力によって成り立っている環境で、ぼくらは南の島の楽園を体験した一日だった。
感謝のひとことだ。