2010年。フランス。
1990年代、アルジェリア山間部の小さな村にある修道院。イスラム教徒の村人たちにとってそこは診療所であり、修道士たちは共に働き援助の手を差し伸べてくれる頼れる存在だった。しかし、信頼と友愛を尊び、厳格な戒律を守って慎ましく暮らす修道士たちにも、アルジェリア内戦の余波で頻発するテロの脅威が迫る。(goo映画より抜粋)
修道士たちは、フランスへの帰国命令が出ているにもかかわらず、村へ留まる決心をする。もちろん、死の恐怖との戦いの中での選択である。
修道士は村人の心の支えだ。そして、心の支えであることが、修道士の存在理由であるならば、テロに屈するなどありえない。
結局、彼ら8人のうち6人は、テロリストに誘拐され、命を落とすことになる。だが、それは結果に過ぎない。彼らが選択をしたことが重要である。
宗教者としては選択が重要である。そして、どのような選択の結果、死んだのか、が重要である。
映画では、だからこそ、彼らをイエスと同一視している。