私たちは自分たちを「空間アーティスト集団」とうたっているのだから、クライアントは当然アーティスティックな仕事を期待してくださるだろう。
そのうえで、私たちの最低限、果たさなければならない義務は、お店の集客の力になることだ。
だが、その向こう側で私たちが達成したいことがいろいろある。それは、究極をいえば、人間が生きることの幅を広げることだと信じている。
社会が私たちに求めることと、私たちが社会に求めてほしいと思っていることには、まだ大きなズレがあるだろう。しかし、そのズレは少しずつ小さくなっていくはずだ。
そのためにできることは、私たちが変わり続けることである。私たちがよいと思う方向へ私たちを変えていくこと。
そして、よいかたちにたどり着いたとき、もうズレはほとんどなくなっているに違いない。