gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

言いたくないこと

なぜ詩人は詩を書くのか。

詩人とは書かずにはいられないほど、言葉があふれ出る人のことを言うのだろう。彼が生きるためには、書く必要があるのだ。

逆に、生きるために書く必要がある人は、すべて詩人と呼べるのかもしれない。

のっぴきならないところから発せられる言葉しか、力は持てない。たぶん、それを嗅ぎわける嗅覚は全ての人に備わっている。

だから、ときに人は、言いたいことを言ったときよりも、言いたくないことを言ったときにこそ、人の心を動かすことがあるのだ、と思う。

言いたくないことを言ってしまうのは、言葉があふれ出るからである。そのほとばしりを止めることができなかったからである。

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