10代の後半から20代前半にかけて、ある世界でめざましい成功をおさめる人がいる。成功をおさめている時期の彼らの表情は輝いていて、目は確信に満ちている。
だが、そのような人の中には、20代の後半に入ってから、世界の頂点から滑り落ち、知らないうちに表情の輝きを失う人がいる。そのとき、目に迷いが表れるようになる。
そのような人たちは、人生の一番輝かしい時期を20代後半で既に通り過ぎてしまったのだろうか。
そうは思わない。おそらく、そのときから、新たな世界が見えてくるだろう。目に表れる迷いも、成長の過程と捉えるべきだろう。有名人として復活することはないかもしれないが、どのような人にも未来の時間は人間の成長のために用意されている、と私は信じている。
人生は簡単ではない。それだけのことである。
