無数の生物がうごめいているような混沌(自然)をグリッド(格子)フレーム(骨組)の向こうに配置して、混沌と共存するというコンセプトで生まれたのがグリッドフレームである。
つまり、「無秩序に秩序を重ねる」ための道具である。
1994年から続けているコンセプトだから、もう15年が過ぎた。初めは画像のような絵をたくさん描いた。
今も何も変わってはいない。相変わらず、求めているのは、混沌と向き合って生きることである。それは覆い隠すよりも明らかに健全であろう。混沌を覆い隠してしまった世界に人間は生きられない。