これは本当の笑顔だと、みんな知っている。
100歳の車椅子のおばあさんが、ピンクの着物を着てカメラの前で笑っている。
以前着たのは一体いつだったかも思い出せない。
夢を見ているようだよ。
世の中にモノがまだ少なった頃は、たくさんのモノが輝いていた。
でも、モノが溢れるようにたくさんある今は、
なぜかどれも輝いて見えなくなった。
そう、昔は路傍の草を見るのが愉しみだったよ。
いつのまにか目が行かなくなってしまっていたけど、
きっと目が曇っていたのかもね。
路傍の草も確かに神様がつくった姿をしているね。