gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

ピラミッド

「肉食動物ー草食動物ー植物」の食物連鎖は、個体数の関係で、肉食動物を頂点としたピラミッド型に描かれる。

 

このピラミッドの頂点にあるライオンを「百獣の王」と呼ぶように、暗黙の裡に、上位に在るものほど羨まれる存在とされ、下位に在るものほど蔑まれる存在とされる。

 

だが、これは人間社会をモデルとする人間の勝手な解釈であり、実際は上下などあるはずがない。天敵がいない肉食動物であったとしても、狩りをして食わねばならない、という厳しい条件の下に生きている限り、見渡す限り緑の草原にいる草食動物より彼らが優位にあると誰が言えるだろうか?少なくとも「幸せ」を基準にすれば、上下は言えない。

 

人間社会のモデルは「支配者ー被支配者」のピラミッドが描かれることがある。人間の活動は、「生産」と「消費」にスポットが当たることが多いが、「分解」がなければ活動を継続することはできない。「分解」を担うのはピラミッドの底辺にある者たち、という視点が歴史的に存在した。

 

今、「生産」「消費」「分解」をフラットに並べて「分解」にもスポットを当てることで、歴史的な価値観を変えて、世界にさまざまな変化をもたらすことができるかもしれない。

 

SOTOCHIKUもその一つの活動と位置付けている。