どう考えたとしても、今、一人一人がこうして人間として生きていることは、それだけですごいことだ。
人類の歴史が始まるよりもずっと前から何億年も守られてこなければ、存在していないのだ。
どこで命のリレーが途絶えてもおかしくない危機を、きっと何万回も乗り越えてここにいる者たちだけが、今人間として生きているのだ。
人間は、他の生物と比べれば、とてつもなく凄い能力を持っている。同じ人間にも能力に個体差はあったとしても、他の生物から見れば、ほんの誤差範囲に過ぎない。
そんな一人一人の人間が、自分の得意なもの、好きなものを見つけて、その能力を地球全体のために生かすことにただ集中する。
すべての人間が、そのように生きることがそんなに難しいはずがない。
どうやらつくられた社会は、そのようには機能しないようだ。なぜか?
上述のように、すべての人間がすばらしい存在であることを、大多数の人が心から信じていないからではないか?
宗教である必要はない。ただ事実を見つめることだ。