gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

哲学はいつ必要とされるのか

コロナ禍の時代になって、生き残りのためには哲学はいらない、という人がいる。

 

だが、そんな人は、きっとコロナ前だって同じことを言っていたに違いない。哲学はよく分からないから無用だ、と。

 

確かにグローバル資本主義の下には、哲学は必要なものと見做されてこなかった。

 

そうして、スピリットなき「とりかえのきく世界」が成立してしまったのだ。

 

そして、その世界がいとも簡単に壊れてしまったのは、予定調和が崩れたからだ。

 

哲学をいらないという人は、予定調和的に物事を見る人であり、その人たちが信じていた世界が今、崩壊しているのだ。

 

今、哲学を持たなければ、ぼくらは未来へ手渡すバトンを失ってしまう。