なそうとしても、どうしてもなせないことがある。
もしくは、逆になすまいとしても、どうしてもなしてしまうことがある。
そんな自分の限界点に挑むために、一生を生きるのか?
それとも、その情熱はやがて冷めてしまうのか?
ずっと一点を見つめ続ける人は、取り巻く世界が変わろうと意にも介さない。
毀誉褒貶に晒されながらも、夜光のような輝きをひたすら放ち続ける。
崇高と邪悪を併せ持つという矛盾のために、群がる人々を魅了しながら、同時に突き放す。
人々に直視することを許さず、同時に目をそむけることを許さない。
一瞬のまばゆい光を浴びては、
森深くへ身を隠し、大半の時間を暗闇の中でじっとおのれに耐えることに費やす。
その絶え間ない繰り返し。
そのようにして、自分の限界点を更新し続ける。
これが最後かもしれない、という覚悟は、感覚をいっそう研ぎ澄ます。
崇高と邪悪。かつてだれも見たことがない、夜光のような輝きが放たれる。