gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

コーヒーをサイフォンで入れる

わさわさした心では人に向き合えない。

 

コーヒーをゆっくりと沸かしながら、話をする。

 

所作のひとつひとつに気をつかって。

 

ミルは、規則正しいリズムで回す。

 

挽き方が細かすぎないように。

 

マッチを擦って、火を点す。

 

お湯が上がってきたら、かき混ぜて、火を消す。

 

このときの香りがよい。

 

コーヒーが下りる時間がちょうどいいように。

 

カップは小さい方がいい。温かいものを継ぎ足せるから。

 

22年前に父が焼いたカップたち。

 

全体にゆっくりとした動作で、丁寧に。

 

 

会社を立ち上げた頃にはなにげなくできていたことだ。

 

22年目。再び、始める。