gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

日溜り

夜が終われば 月が沈む

階段を下りてゆく途中

 

君の背中が 月に溶ける

思わず走り出した時間

 

走り続けて 探し続けた

言葉の限りを 宙に漂わせて

 

苦し紛れの 独りよがりの日々

見上げても何も見えなかった 日溜り

 

 

叫び続けて 喘ぎ続けた

たどり着くのは 遠い日のようで

 

苦し紛れの 独りよがりの日々

見上げても何も見えなかった 日溜り

 

(1990.3 京都にて)