gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

Underground Factory

遠い先にある風景を眺めていても、

指の先で感知するあの微細な違いには永遠に届かない

 

地下へ階段を下りて廃墟にそっと触れる

 

それが静かに微笑んでいるのを知るのは、

真に一人でその空間に向かい合う者だけだ

 

それは、つくられた関係を失い、

いつの間にかまた自然の一部であることに気づいて、

思わず口元を緩ませてしまうモノたちの照れ笑いだ

 

都会のどこかに必ずあるという

地上の営みを支える underground factory

 

陽の光を求めるように

何かを待ち遠しく感じるのは どのくらいぶりだろう