いつも食べているパンにグリホサートという農薬が検出されたという。
量は、1日の許容値の100分の1にも満たないようで、別に問題なさそうだが、元々、この基準自体もどのくらい信用していいかわからない。
パブリックに対する疑念を抱き始めると、真面目な人であるほど生きにくい世の中になる。まあ、輸入小麦がダメとなると、食べられるものはだいぶ限られてくるだろう。
多少のグレーなところを許容する方が、今を生きやすいのは確かだが、さて遺伝子に対して悪い影響はないのか、などと考えると、自分が食べるのと、子供が食べるのとは意味が違ってくるからやっかいだ。歴史的にも、さんざん消費することを勧めておいて、あれはやばいものでした、と事後的に発表するのがパブリックだ、と思っておいた方がよい。まあ、悪い影響はありうる。
汚れに対する概念として、例えばティッシュ一枚にほんの一点の汚れがついていれば、汚れたティッシュと見做されてしまう、ということがある。
汚れの物理的量は問題にならない。ゼロか100かの問題になってしまう。
これは汚れという概念に当てはまる特徴だと考えていたが、食べ物にも同じことが当てはまる。
パンに有害な農薬が含まれている、と言われたら、農薬の量は関係ないのだ。
今回名指しで発表された商品は明らかに大打撃を受けるだろう。
先に言ったように、自分はOKだけど、他人には食べさせたくないのが、本音だ。
それでもとりあえず食べるしかない。できるかぎり、でやっていく。