2013年。百田尚樹原作。
「死にたくない」という心は、利己から来るものではない。「死なせたくない」という心も同時に生まれている。
一方で、戦争とは命を国に預けるという感覚なしには勝利できないのだろう。
だから、命は自分たちに帰属する、という兵士の訴えは通らない。
一度、戦争に突入してしまったら、もう人間の世界は望めない、ということだ。
ビジネスも戦争に似ている。競争相手と利益を取り合う。動くお金の額によっては、命懸けにもなる。
そうなったら、戦時中の兵士と変わらない。
一線を越える境界はどこにあるか、それを見極める必要がある。