gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

中村 哲さん

中村哲さんが昨日4日に亡くなった。

 

「人々を救うためには、医療だけでは不十分だ」

 

「富の源は自然だ」

 

「日本の富を支えてきたのは、日本の自然だ」

 

アフガニスタンに、水と食糧を、戦争ではなく」

 

「先進国で学んだから、国が良くなると限らない」

 

医師なのに、用水路建設のために自ら重機を操作する。

 

地元の石の文化が、日本から来た技術である蛇籠づくりに生かされ、水がせき止められ、水路ができていく。

 

そうやって、10年の歳月をかけて完成した25kmの用水路の末端には、村がつくられる。村人たちが今後、永久にこの用水路を管理・運営していけるように。

 

「今日を生きる。その切実な願いが、共同体をつくる。」

 

そう、日本のぼくたちに欠けているのは、この「切実さ」ではないか。

 

「知」に「切実さ」が合わさって、初めて人は行動するのだろう。

 

彼の死によって、ぼくも彼の尊い活動を知ることができた。

 

彼の意志を、ぼくなりに継いでいきたい。