中村哲さんが昨日4日に亡くなった。
「人々を救うためには、医療だけでは不十分だ」
「富の源は自然だ」
「日本の富を支えてきたのは、日本の自然だ」
「アフガニスタンに、水と食糧を、戦争ではなく」
「先進国で学んだから、国が良くなると限らない」
医師なのに、用水路建設のために自ら重機を操作する。
地元の石の文化が、日本から来た技術である蛇籠づくりに生かされ、水がせき止められ、水路ができていく。
そうやって、10年の歳月をかけて完成した25kmの用水路の末端には、村がつくられる。村人たちが今後、永久にこの用水路を管理・運営していけるように。
「今日を生きる。その切実な願いが、共同体をつくる。」
そう、日本のぼくたちに欠けているのは、この「切実さ」ではないか。
「知」に「切実さ」が合わさって、初めて人は行動するのだろう。
彼の死によって、ぼくも彼の尊い活動を知ることができた。
彼の意志を、ぼくなりに継いでいきたい。