gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 311

森達也たちのクルーが、2011年の311が起こったときに、どのように動き、何を見たか?具体的な目的もなく、何をすべきかもわからず、一台の車で被災地へ向かうクルー。

 

車に線量計を載せて、地震後15日の福島原発へ近づいていく。あと数キロの地点で線量計の数値は極端に上昇する。社内に緊張が走ると同時に、タイヤがバースト。放射能の雨の中、タイヤの交換作業。

 

人間の無力が、さらけ出される。

 

その後の津波被害に対しても、目の前の被災者遺族に対して、報道者は、何もできない。

 

共に泣き、地団駄を踏む思いを噛みしめる。見ている自分も、同じ思いを共有するだけだ。