gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

愛国心と国家主義

柄谷行人によると、カントは国家主義nationalismという妄想を根絶すべきものとして、それに対抗するものを世界市民主義cosmopolitismと愛国心patriotismとしたそうだ。

なんだって?国家主義愛国心は同じじゃないのか?

柄谷自身そう思ったそうだが、ぼくは柄谷の本を半ばバイブルのようにして読んできたところがあるから、人生に影響するくらいにおどろいた。

愛国心よりは、郷土愛と訳したほうがよい、という。

郷土愛がある人間こそ、世界市民になりうる。東京やソウルにいる人間に、もし郷土愛が薄ければ、ナショナリズムという妄想にもとづいて世界を見ることになり、世界市民にはなれない、と。

世界を相手にしている、という感覚は、危うい。根無し草になっていては、本当に世界を相手にはできない。

周囲を見回すと、本当に世界を相手にしている人たちがたくさん浮かぶ。


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