gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

無限

<無限>と呼んだ方がよいのか、<宇宙>と呼んだ方がいいのか、いずれにせよ、ぼくらは、計り知れないものの掌にのっかっている。

柄谷行人や森敦を読んで、ぼくはそれを<外部>あるいは<他者>と呼ぶこともできると学んだ。

ぼくらがそれについて考えることをあきらめてしまって、その反対語である<閉じられた世界>に順応しようとすることのみに必死になっているときも、<無限>の世界は、静かにぼくらを見つめている。

脳の数パーセントしか使えないでぼくらが人生を終えることに特に罪悪感を持つ必要はないだろうが、人間たちはもっと広く物事について考える必要があるだろう。



チベットでは中国の弾圧に抗議するために、公衆の面前で焼身自殺する僧侶たちが絶えないらしい。その状況に自分の身を置くことを想像すれば、状況に対して不勉強なぼくも戦慄を覚えずにはいられない。

世界は、こんな目を覆いたくなるような事実に溢れている。

為政者たちは常に愚かなのか?数々の選択肢がある中で、愚かな解を選んでしまっているのか?それとも、選ばざるを得ないのか?

僧侶たちが自殺するのは、輪廻を信じているがゆえだろうか。逃げではなく、積極的に表現として死ぬ、という自殺がある。



ぼくはぼくのできる範囲で、<閉じられた世界>を開こうとする努力を続けて行こう。<創造性の連鎖>を推し進めることによって。



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