1973年。オイルショックの年。この年を境にして、ぼくの中では歴史を新しいと古いに分けられている。
全く個人的に、しかも無自覚的に定められた境界で、理由も上手く説明できない。ぼくの感覚的なものだといっていい。
当時のぼくは、小学3年生。世の中を少し複雑に捉えられるようになった頃だ。
高度経済成長の終わり。世界は右肩上がりだと信じることの終わり。なんだか、そんな雰囲気は時代にあったかもしれないが、別に落ち込んでいたわけではないし、深刻に思い悩んでいたわけでもない。
なんとなく、ぼくの中で区切られた年。