葛西水族園に入ると、最初の水槽にイワシの大群がいる。
きれいだなぁ、と近づくと、同じ水槽にいたシュモクザメが群れから離れたイワシにがぶり!一瞬にしてイワシのしっぽの方半分を食べてしまって、残された頭の方半分が底へ沈んでいく。
ちょっと心の準備ができていなかったから、面食らったけれど、これが水族館として意図的な魚の組み合わせだとしたら、ずいぶんラディカルだと思う。
食べる方も、食べられる方も、水槽の中のメインの魚として存在するのだ。水族館の約束事から逸脱しているように感じて、なんともリアルだ。
最初にこれを見せられたために、なんだか今日はそれぞれの水槽を緊張した眼差しで見ることになった。