gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 八月の鯨

1987年。アメリカ。リンゼイ・アンダーソン監督。

主演が91歳のリリアン・ギッシュ。登場人物のほぼすべてが老人、という映画。

海の見える丘の上の小さな家に静かに暮らす老いた姉妹の生活を描いている。

女優たちの一挙手一投足に目が離せなくなっている自分に気づく。

八月の鯨は、季節を運んでくる。つまり、夏を終わらせる標(しるし)である。

限りがあることが、むしろ永遠という言葉を想起させる。

鯨を見ることを切望しながら、夏がいつまでも終わらないことを祈る矛盾。

切ない、とはこういうことをいうのだろう。


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