ケニアの国立公園でカバを見たとき、彼らはヒッポプールと呼ばれる水場にいて、人間はそれを崖の上から見下ろす、という環境だった。
カバは一生、崖の上にのぼってくることなく、広いとはいえないその水場で暮らすのだな、とぼんやりと思った。
だから、動物園でカバを見ても、たぶん彼らはそれほどストレスを感じないのではないか、と思う。
ケニアではヌーは見れなかったと思う。彼らは100万頭以上の大群で数千キロも移動する、といわれる。
嗅覚が鋭く、遥か遠くの雨の匂いを嗅ぎ取ることができるそうだ。
彼らは動物園にはいられないだろう。
ぼくはどちらのタイプかな、と考え込む。