↑石巻・羽黒山からの展望。この展望台は、震災後たくさんの人が訪れるようになった。震災前の展望と比較しようとネットで写真を探すが、一向に見つからない。そのくらい、なんてことない平凡な町の風景だったのだ。私だって、震災がなければ、ここに立つことはなかっただろう。
・・・ここに立つ人たちは誰一人はしゃいでいない。静かな静かな正月。
↑帰り道。矢本から松島海岸行きのバスに乗る。野蒜付近の川と松林。堤防は崩れ落ちている。しかし、夕陽の時間はこんなにも美しい。
写真を撮っていると、野蒜の次の停留所で青年二人がバスを降りた。壊れた家屋で逞しく生きる若者たち。
↑松島海岸付近。海沿いに敷かれた線路。津波は軽々とそれを越えただろう。今は不通となっている線路。これも夕陽の中ではただ美しい風景として映る。
そこで暮らしている方々、お元気ですか?
美しい風景が見えていますか?
インフラの復興を終えて、美しい空間を求める段階に入ったら、私たちにお声をかけてください。きっと、世界に一つしかない美しい町として再生する力になります。