gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

四十九日

父が亡くなってから、あっという間に四十九日経ち、熊本へ帰った。

浄土真宗では、四十九日の法要で、死者は浄土へ旅立つ、という。

遺族はしかし、実感が湧かないままだ。こたつを囲んで家族で話をしていると、横には父がいるような気がしてしまう。

誰の法事でここにいるのか、を何度も自問するほどだ。

実感とはなんだろう。どのように感じることを実感と呼ぶのか。そういえば、それすらもわからないのだ。

きっとこれからも熊本へ帰ると、父がそこにいるような感覚は消えないだろう。

そして、それはそれで幸せなことだと思う。