gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2017.9

心に刺さる

ショールームとは、「心に刺さる」空間でなければならない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

浅草シルクプリン・キッチンスタジオ

浅草シルクプリン工場にあるキッチンスタジオの引き渡し。外で風雨に晒されたものを内装に持ち込む「ソトチク」に本格的に取り組み始めて、第一号のプロジェクトになった。左側の壁がソトチクの壁だ。施主であるフォトグラファーの小野さんは、「この壁一枚…

本領発揮!

002が、その本領を発揮している。ぼく001は、「よいものをつくれば、きっと愉しく生きていける」という信念のもと、「よい空間とは何か?だけを考え続けよう」と決めて、ここまで来た。だが、その歯車だけでは、みんなを幸せにはできない、ことを実感…

ソトチクの壁

ソトチクの壁で重要なのは、人間の思いが離れてしまったところに、美しさを発見できる、ということだ。忘れ去られたところからでも、再生は可能なのだ。罪悪感を持つ必要はない。自然が、すべてを育んでくれる。ぼくらは心のままに、それらをまた、豊かに生…

六本木 Tower of Vabel

六本木のホテル&クラブ、Tower of Vabelのファサードの引き渡しがあった。逆立った鳥の羽毛をイメージしたオブジェが光に浮かび上がる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザ…

廊下に立ってなさい!

陽向が授業中居眠りをして、廊下に立たされたらしい。 まず、陽向が居眠りをしてしまう原因を考えた方がよいと思う。前の晩に、宿題が遅くまでかかってしまったこと。寝冷えして、風邪気味だったこと。宿題はもっと早く始めるべきだったし、寝冷えするような…

サッカーとキャッチボール

代々木公園で、陽向とサッカー・キャッチボールをする。だんだんかたちになってきた。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

素因数分解

なんとなく数字のことを考えている。ひとりの人間が、ある整数で表されると考えて、その数字を小さな素数から割りながら素因数分解していくときに、最後に残る素数がその人の本質だとする。例えば、72という人がいれば、72=2^3x3^2。その人の本質は、3。84…

映画 永い言い訳

2016年。西川美和監督。二人の極端に違う性格が、窮地に立たされたお互いを救い合う。二人の部屋について、前田有一氏が書いていたが、混沌と荒廃は似ているようで違う、と書いてあった。その違いは、愛する者との暮らしがあるかどうか、だと。逆に言え…

地域資源

●ありふれた古い壁の中に、「地域資源」は眠っている 私たちが価値を認める材料は、現在、経済活動の活発な地域ではなかなか見つけることができません。なぜなら、スクラップ&ビルドやリフォームが繰り返される中では、経済的に価値がなくなったとみなされる…

ソトチクが拓く未来

例えば、いなくなった身近な誰かのことを言葉で表現して、その人の存在を感じることはとても難しいですが、その人が暮らした部屋に入ったときに、まるでその人がそこにいるかのように感じる経験を持つ人は多いのではないでしょうか。古い壁の風化の跡も、そ…

無限

無限を表現する記号は、メビウスの輪だけれど、これを立体化するには、さまざまな曲線を描ける。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

留守番

陽向が留守番をできるようになって、ぼくらは休みの日も外で働けるようになった。一人でピアノを練習したり、本を読んだり、・・・。我慢するわけでもなく、涼しい顔で「大丈夫」という。親離れ、子離れの始まりだね。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:…

日本語の音

日本語の音が含みこむニュアンスは、翻訳不可能なものだ。フランス語にも、相通ずるようなニュアンスが漂う気がする。フランスで日本的なものが好まれる理由はここにひとつあるのだろう。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで…

無限の風

この指とまれ!その声とともに、止まっていた空気がゆっくりと動き始めるやがて一陣の風となり周囲を軽やかに揺らして永遠に吹き続ける ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイ…

感謝

どのように感謝しても足りない、ということがある。がんばること。応えるためにすべきことは、それしかない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

船の上

大乗仏教、小乗仏教とかいうように、ぼくらは乗り物の上に生きていて、それを乗りこなすにはずいぶん修業が必要なのだろう。ぼくは船の上にいて、流れに任せるしかない、と目をつぶっている。風が頬を撫でる。目を開けたとき、どこにいるのか?ぼくに分かる…

拡大志向

それは拡大志向とはまた別の話かもしれないけれど、関連はある。困っている人を助けることができるためには、自分の力を拡大しなければならない。自分の力で自分を支えることができるところで充足していたら、人を救うことはできない。なぜすでに足りている…

小さなこと

放っておけば、そのまま消えてしまうような「小さなこと」の中に、大事なことは常にあることを知って、いたるところに散らばっているそれらをひとつひとつ拾い上げたい。そのような作業の果てにしか、「大きなこと」の本質は見えてこないだろう。 ← 創造性の…

ペンシル

ぼくのペンケースには、4種類のペンシルが入っている。15年前から同じペンシルで、これまで何百枚ものパースを描いてきた。昨日、そのうちの2本が同時に壊れた。一本は芯の入れ替えができなくなった。もう一本は芯が止まらなくなったのだ。壊れるものだ…

ピアノ

ピアノを弾く、という憧れはあった。 「おかしな二人」だったかな? 指をつめたヤクザが昔弾いていたピアノを弾く映画を観たことがある。つめた指のところだけ、音が抜ける。彼の人生が詰まった、不完全な、悲しい音楽になる。 人が不完全なものに惹かれるの…

免許更新

初のゴールド免許。仕事で車を使う頻度が減ったからだ。ただそれだけの理由。仕事で車を乗り回しているスタッフたちは、点数ギリギリでがんばっている。矛盾だなあ、と思うけれど、うれしい気持ちは否定できない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリ…

大家族

大家族に生まれ育った人には、特有の何かがある。そう、家族も一緒にあるかのような、そんな存在感。彼に会うと、おじいちゃん、おばあちゃんも一緒にそこにいるかのような気がする。うらやましいね。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム…

人の温度

私は書くことが好きな人間だが、数年前に父を失ってから、私が父について書ける言葉をほとんど持っていないことに驚いた。 言葉では父の存在を感じることは難しい。 けれど、何気なくかつての父の部屋に入って、父の周囲にあったものに囲まれたとき、父の存…

誰かの力になる

人は、誰かの力になっていることを実感することに、自分が生きる意味を見出すのだろう。ああ、ぼくも生まれてきてよかったんだ、と。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン…

核家族的

ぼくは、生まれてからずっと核家族の形態の中に生きてきた。だから、三世代で住む、ということを経験したことがない。愛に包まれて育てられた、という実感は強い。けれど、祖父母が一緒にいたら、また違っただろう。両親は、年に2回は必ず、祖父母のいる実家…

違う時代を生きる人

違う時代に生きる人の存在を感じることは、実は簡単ではない。想像力がそこへ向かい、その人になりきること。その温度を感じること。風景を見ているようでは、分かったことにならない。なにかを語れればいい、というわけではないのだ。 ← 創造性の連鎖でつく…

夏の終わり

9月に入ったら、カブトムシたちを元の場所へ放してやることが、陽向との約束だった。カブトムシが4匹、大きなノコギリクワガタが1匹、コクワガタが1匹。たくさんの仲間が死んでいく中で生き残った彼らを、元の千葉のクヌギ林に返してきた。ずいぶん涼し…

海染め

海に鉄板を突き刺して、数時間放置する。たったそれだけで、鉄に残された軌跡は、海の風景そのものを描いたようになる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアル…

新学期

陽向の2学期が始まった。母親は、弁当をつくることから解放されて喜んでいる。9月はグリッドフレームにとっても、大きな転換期になる月だ。家族3人とも、新しい月に入ったことに希望を膨らませている。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレ…