gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2016.5

自立

太陽光や風力による発電機と蓄電池のセットで、自家発電で生活の必要な電気を全てをまかなえる時代が近づいてきた。長かった大会社独占の時代も終わりが見えてきている。強大な力を持つ人々が減ることが、即よいことだとは言えないだろう。強大な力を持つが…

映画 ノスタルジア

1983年。アンドレイ・タルコフスキー監督。詩としての映像というものがあるとすれば、真っ先にこの作品を思い浮かべるかもしれない。「美しい風景は見飽きた。所詮、自己満足にすぎない。」という男の言葉で始まるこの映画は、風景とは内面がつくりだす…

6歳の犬

陽向が砂浜で出会った犬は、彼と同じく6歳だった。とはいえ、犬の6歳はもう大人だ。犬は、飼い主のために存在するかのように、飼い主の老人をいたわる雰囲気が感じ取れた。大人になるとは、他者のために存在するように生きることだろうか。 ← 創造性の連鎖で…

共感覚

例えば、見るだけで触らなくとも、触れたのと同じような知覚をすることによって、心が鎮まるような経験をすることがある。そのように、五感を行き交うような感覚を共感覚と呼ぶ。共感覚を喚起することが精神に及ぼす影響をもっと突き詰めたデザインをしたい…

映画 スケアクロウ

1973年。アメリカ。短気で喧嘩っ早いがために、刑務所に6年もいたマックスと、5年前に妻が妊娠したときに、子供を持つことが怖くて逃げ出したライアンとの二人旅。マックスは洗車屋を始めるためにピッツバーグへ向かっている。ライアンは妻に謝り、子…

わからない

本当に自分に正直であろうとする人は、 目の前のものを評して「わからない」という 無限に広がる世界を前にして 「わかる」ということがあるはずがない わかるとすれば、 それはフレームをつけてものを見るからだ フレームは、ぼくをその世界から遠ざけて 見…

methuselah tree

渇いた大地の下で 見えない根先が水を求めて、 あらゆる境界を越えて、 ゆっくりと、どこまでも広がっていく そして、あるとき、思わぬ場所で 地面を割って、地上に姿を現す そこで初めて、地上に吹く風が 自分の表皮を通り過ぎていくのを感じる そういえば…

立ち上る

立ち上る、という動きには、炎であったり、植物の成長であったり、重力に反する方向への動きとしての、自然の意志のようなものを感じる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザ…

cafe & wedding 22

ぼくたちの強みを生かすことを徹底する。簡単なようで、なかなかできないことだ。スケルトンの魅力を生かしつつ、機能をできるかぎりシンプルに与え、ぼくらのオリジナル造作物で今までにない空間世界を提示する。そして、その世界はクライアントの手によっ…

so close, so far

空のトンネル

夕雲の下に青い空が見える。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町並みをつくるファサードデザイン:GFファサード&サイン

白い蛇

陽向を小学校へ送る途中、白い蛇がぼくらの前を横切った。途中にある神社の敷地内だった。1.5mはあったように思う。ゆったりとした動きで、ぼくらの前を過ぎ、鎌首をもたげて、地面から鉄柵に体を移動し、鉄柵から連続している木を少し上ったところで止まっ…

のびやかさ

のびやかさ、とは希望だ。風の吹く荒野へひとり踏み出そうとする自分の、背中を押してくれるものだ。ぼくらが求めるものは、決して複雑なものではないことを、風が教えてくれる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しな…

ひらがな

ひらがなのやわらかな曲線が、6歳の陽向には難しいようだ。だんだんと、やわらかさを身に着けていくのを成長と呼ぶのかもしれない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:…

侘び

気がつけば、侘びに戻っている。ぼくが何をやろうとしても、日本の武士道に端を発した芸術に、やはり通じているのだろうか。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリ…

小さいこと

陽向がうんていの練習をするのに、毎日学校帰りに公園へ寄っている。自分も横棒をつかんで、懸垂をやってみるが、なんと3回がやっとになっている。力を取り戻すべく、ぼくもついでに懸垂の練習を始める。力の衰えを感じたからか、なんだかぼくら二人が小さ…

公園のひとり遊び

カフェで本を読んでいる親たちから離れて、陽向はそこから見える公園へと走っていく。公園では、たくさんの親子連れなどが遊んでいる。陽向を目で追っていると、一緒に遊びたそうに近くへ寄って行くけれど、声をかけてもらえず、ぽつんとひとりでいる。まあ…

他者にゆずる

子供の頃、テレビのCMで、雨の降る狭い路を芸者さんと見られる人が和傘をさして向こうからやってきて、すれ違うときに、避けようとして和傘がこちらを向いて右へ左へ何度も動いた後、ようやく傘を上げてその美しい笑顔が現れる、というシーンがあったのを…

なぜそれをつくるか

ぼくは土木工学を学んだ後、あるゼネコンに入社して、横浜の鉄道の現場に現場監督として配属された。その現場に対しては何の不満もなかったが、そこで働きながら感じたことは、エンジニアという立場は、「何をつくるか?」ということに携われないということ…

翳りゆく部屋

夕方、自宅へ帰ってくるなんて久しぶりだ。北西の窓から、陽が差し込んでいる。真っ暗な中にオレンジの陽が差す、コントラストの高い空間の美しさは、ずっと思い出の中にあるものと変わらない。どこでそれを見たのか、憶えていないけれど、小学生の頃だった…

映画 日本と原発

2014年。河合弘之弁護士が監督。これを見た後で、原発推進を心から唱える人はほぼいないのではないか、と思う。それでも、原発推進を唱えるとすれば、経済的に原発に依存していて、がんじがらめの状況下にいる人としか思えない。今、川内原発が稼動して…

寝相

陽向は夜寝た場所と朝起きた場所で4mも移動していることが度々ある。方向も、360度ぐるぐるまわる。そんな場所に一緒に寝ていると、一晩で2度ほど、パンチやキックが飛んできたり、乗り越えられたりする。少し調べてみると、寝ているときに分泌される…

かたちと質感

人はまず、遠くから見て「かたち」を捉えるそして、「かたち」に惹かれるものを感じたとき、それに向かって近寄っていく近寄ることによって、「質感」を捉える「質感」の多様な世界へ心地よく入り込むために、「かたち」をつくる「かたち」が連続し、トンネ…

代々木公園

夕映えの公園を三人で歩く。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町並みをつくるファサードデザイン:GFファサード&サイン

こいのぼり

ミッドタウンで季節を感じる...。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町並みをつくるファサードデザイン:GFファサード&サイン

映画 ベンゴ

2000年。トニー・ガトリフ監督。情熱的なフラメンコが鳴り続ける。音楽主体の映画。舞台は、スペイン・アンダルシア地方。音楽が生活の中に融け込んでいる人は周りを見てもいないわけではないが、ぼくのように距離を置いてしまうタイプからすると、常に…

こどもの日

今日はこどもの日。陽向のリクエストに応える日に決める。まずは、カラオケ。陽向が2曲、ぼくが1曲、陽向が2曲、・・・。これを繰り返す。つぎに、ラーメンを食べたい、と言う陽向を、新宿2丁目の博多天神へ連れて行く。そして、アイススケート。これに…

災害と復興

落ち着いて毎日を暮らせることがどんなに幸せなことか、を災害が起こる度に思い知る。 1994年1月17日のロスアンジェルス地震を体験したことは、ぼくの空間づくりへの考えに少なからず影響を与えたと思う。ぼくはそれまで発展途上国の人工的に完成され…

ristorante a (リストランテ アー)

質感

ぼくが欲しがっている質感は何なのか?一晩中、それを探し続ける。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町並みをつくるファサードデザイン…